病院長就任のご挨拶
病院長就任のご挨拶
このたび、2021年7月1日付にて飯能靖和(せいわ)病院の病院長に就任しました、小柳俊哉です。
地元飯能で地域に密着した、医療および介護サービスに取り組めることをとても嬉しく思っております。
飯能靖和病院は設立が昭和55年と歴史のある病院で、医療療養病棟、特殊疾患病棟、認知症治療病棟、介護療養病棟のほかに、回復期リハビリテーション病棟と一般病棟(急性期)を併せ持つ多機能型病院です。
病床数は全部で480床あり、患者さん毎の疾患ステージと治療目的に応じた医療介護サービスを提供している病院です。
いままでは心臓血管外科医として心臓病治療一筋でしたが、これからは患者さんとその家族、さらには地域のニーズに即した医療介護サービスを展開していく事に、医師としての立ち位置を定め、内科一般やリハビリ、慢性期の多種多様な疾患の患者さんに対応していく所存です。
聖路加国際病院の病院長であられた、日野原重明先生の著書の中に、米国の高名な外科医であるSabiston教授の逸話があります。
教授はこれから手術する患者さんのベッドサイドに行って、「あなたは、本当によく痛みに耐えてきましたね。私が責任を持って手術します。心配はいりません。目が覚めたら、あなたはびっくりするぐらいに元気が出ているでしょう」と話したのを、傍らで聞いていた研修医が、「患者さんへの心遣いのできる、ああいうcompassionate(慈悲深い)な先生になりたい」と言ったといいます。
「靖和」の靖は、やすらかという意味で、和とともに、患者さんを「安らげる」という思いが込められています。
Sabiston教授の所作は、まさに「靖和」のコンセプトと相通じるものがあり、Sabiston教授を範にしたいと思っております。
靖和病院の基本理念は、「心のかよう医療・看護・介護」であり、つらい状況に置かれている患者さんにまず慈悲深く接することから、こころのかよい合いがはじまると考えます。
飯能に住んでかれこれ25年…。
愛する飯能のため、さらには埼玉西部エリアの市民のために靖和病院の全職員と力を合わせて、少しでも地域医療に貢献していく所存ですので、今後のご支援をどうぞ宜しくお願い致します。
2021年7月1日
飯能靖和病院
病院長 小柳俊哉